Install Theme

Your web-browser is very outdated, and as such, this website may not display properly. Please consider upgrading to a modern, faster and more secure browser. Click here to do so.

ring the bell

A BOTTLE OF BEER MAKES THE HEAD CLEAR

twitter
facebook
it don't mean a thing
sabinuki
May 23 '13

父親と息子

父親と息子が反目し合うのは世の常で、美味しんぼの雄山と山岡の例を出すまでもない。

だが実際は、息子が一方的に父親を毛嫌いする場合が大半を占めている。父親も息子のそんな心中を察して自分からは接近しないため、お互いが反目し合っているような様相を呈する。なぜなら父親もその昔は息子だったからだ。

ここでシッカリ反目し合わないと、あとで厄介なことになる。もちろん娘も同じく父親を毛嫌いする時期はあるが、息子のそれのほうが随分顕著だ。精神はまだまだ未熟なのに、体格や腕力が見る見るうちに成長して、有り余るエネルギーを制御するのが困難になるからである。これも大切な成長の一過程だ。

いずれ、父親に対する嫌悪の呪縛から解き放たれる時が来る。

社会人になって仕事の厳しさを知ったり、自分も家族を持ったり。人によってタイミングは様々だが、父親への憎悪にも似た感情が氷解し、再び父と子の関係を結ぼうと心が求めるときがやってくる。そしてそれは少なからず強い動揺を伴う。

息子が最もショックを受けるのは、自分が敵だと思っていた父親も年老いたただの男なのだと気づいたときだ。父親が自分の前に立ちはだかる脅威ではないことが分かると、安堵ではなく喪失感を覚える。父親がこの世を去るその日を迎えることを想像すると、自分の身体の一部分を失うような気持ちにすらなる。なぜなら、父親との反目の日々こそが思春期の自分そのものだからである。

よく考えると、父親と息子が何のわだかまりもなく過ごせるのは長い人生の中のほんの短い時間だけ。だからと言って、それ以外の時間がもったいなくて無駄なのかというと、そんなこともない。人生に無駄などない。反目し合っていたからこそ、父親の痛みがわかるのだ。

息子には父親の血が流れているのだ。

6 notes Tags: column family oishinbo

May 19 '13

冷やし中華はじめました

海原雄山がDisったことでも有名な冷やし中華を作ってみた。

image

この男、相当のクズである。冷やし中華はハンバーガーと同様、下品な食べ物だと思っているらしい。まあ、こんなクズ野郎にどう思われようとかまわない。

今回、使ったのはこの製品である。

image

マルちゃん正麺冷やし中華。近所のスーパーでなんと5食入297円だった。以前塩味を作った時のように、パッケージ通りのものを再現してみることにした。用意した具は、きゅうり、錦糸卵、トマト、ハムである。

image

その間に麺を5分間ゆがく。

image

そういや、マルちゃん正麺の塩味と醤油味は3分、味噌味は4分、豚骨は2分だった。味によって麺の太さが異なるのも相当芸が細かい。冷やし中華なので、ゆがいたら流水で洗い、氷水で冷やすせと袋に書いてある。指示に従い麺を用意し、付属の液体スープをかけて具をのっけたら完成である。

image

感想
ス-プが酸っぱすぎないのがうれしい。このテのスープは通常薄い色をしているものだが、当該製品のそれは黒っぽくてコクがあった。インスタントでこんだけのクオリティが出せたら(しかも1食あたり60円程度)文句はあるまい。少なくともコンビニに売ってる冷やし中華よりは確実にうまいことを保証する。

海原雄山には食わせたくない。

10 notes Tags: column food maruchan oishinbo cooking

May 19 '13

乙武氏についての覚書

昨夜ネットで大炎上した乙武氏の入店拒否事件。出火から炎上までがあまりにも早杉ワロタ。銀座の隠れ家イタリアンらしいけど、店名晒され隠れ家じゃなくなったし。まとめはココ

この店主はちょっと頭が悪いなあ、というのが正直な第一印象。天下の乙武氏を敵に回すようなことして、何の得があるんだろう。炎上するに決まってるじゃん。

次に感じたのは、「事前に車椅子であることを知らせなかった乙武氏にも非がある」という意見も必ずや噴出して、賛否両論が入り乱れるんだろうな~ということ。案の定、乙武非難の声もすぐにあがり予想通りの展開となった。Twitter ちうのは思いつきを吐き出す装置だね。感情剥き出しのコトバが量産されて、瞬く間にあたりを埋め尽くしてしまった感がある。

ある者は「こんな店つぶれてしまえ」とDisり、またある者は「乙武氏のやったことは私刑だ!」と声を荒げた。後半になると店側に同情する声も増えてきたようだ。そんなこんなで深夜のお祭りになったのは言うまでもない。これら一連のツイートを眺めた覚書を記録し、わたくしのまとめとしたい。

「個人でやっている小さな店にそこまで要求することは傲慢だ」
「階段を抱えているときに怪我でもしたらそのときの責任は誰が取る」
といった意見が散見された。これらに共通するのは、一見正論のように見える無関心と無理解だ。

個人でやっている小さな店だからこそ、柔軟に対応できないのか?
予約までの状況はどうであれ、目の前にいる車椅子の客に帰れと言えるのか?
怪我したときの責任?それじゃいつまでたっても人助けできないよ?

そんなソボクな疑問がフツフツと沸いてきた。目の前に手助けしてほしい人がいて(それが有名な乙武氏だろうが知らない人だろうが)、それを断れるというのが信じられない。どんなに急いでいても、どんなに忙しくても、それはやるべきことではないのか?どんなに疲れていても上司がムチャブリしたシゴトはやるのに、車椅子の人の相手はお断りなのか?そんな疑問が沸いた。

このような発言をすると、優等生ぶるなという声も心ならず耳にする。世の中には、電車で人に席を譲ることですら躊躇する人がいる。じつに情けない。目の前に困っている人がいて、その手伝いをすることに何の遠慮がいるものか。

階段が狭くて急だから?テーブルの間隔が狭いから?人手の足りない店だから?ほかの客に迷惑だから?そんなことが言い訳になるとも思えない。事情を話して、ほかの客に待ってもらうことはできなかったのか。腕に自信のある料理人なら、ぜひとも提供して味わってほしいと思わなかったのか。単純に不思議に思う。たとえ十分なことができなくても、出来る限りのことをして受け入れるのが成熟した社会というものだ。根底にお互いの理解があれば、遠慮も躊躇も必要ないと思う。これを偽善だと言う人がいるとしたら、とても悲しいことだ。

余談だが、わたくしは10年以上前にホーキング青山の講演会を企画運営したことがある。彼は生まれつき肢体が不自由で、車椅子生活をしているお笑い芸人だ。約束の時間になるとフラッと車椅子で現れ、講演が無事済むと笑顔で挨拶して車椅子で去って行った。これがフツーの障がい者の生活なのだと彼は言った。冗談を飛ばしあって、愉快な時間を過ごしたのを今も覚えている。乙武氏が車椅子であることを告げなかったのも、それが彼の当たり前の生活スタイルだったからではなかろうか。肩持つワケじゃないけどね。

11 notes Tags: column Twitter edu

May 18 '13

八重の桜 第19回 「慶喜の誤算」

わたくしの慶喜ラブコールが制作サイドに届いたのだろうか?ついにタイトルにまでケイキ様が登場したではないか。主人公は一体誰なんだ?

第19回あらすじ
大政奉還で当座をしのぐぜ

御所での会議も欠席するお

はうぁ?薩摩が御所に?

それでもボクたちは動かないもんね

王政復古しちゃうぞ

慶喜は厳しく処罰しちゃおうね

ソレってひどくね?

短刀一本でホニャララ

ぐぬぬ

かの有名な小御所会議のくだりである。従来の歴史ドラマだと鮮やかなクーデターとして描かれ、幕府転覆を企てる薩摩側は胸のすくような結末を迎える。薩摩出身のわたくしにはおなじみのシーンだ。

これが会津視点だとどうなるのか?計算高い慶喜は大政奉還という負けて勝つ作戦に出た。幕府は捨てても列侯会議という枠組の中で徳川が牽引すれば、事実上の支配者たりうると判断したわけだ。窮地に追い込まれたとは言え、これは肝の座った行動である。次の手次第では逆転もないわけではない。ところが敵の動きはそれ以上に狡猾で素早く、まんまとクーデターを許してしまうのだ。たとえ朝議を欠席しなかったとしても、結果は同じだったと思われる。

容保に至ってはその慶喜に逆らうこともできず、ともに泥船へと乗り込み運命を共にする羽目に陥る。まさに愚直とはこのことである。

会津の人たちとて同じだ。薙刀稽古に精を出すのはいいけれど、「鉄砲にも会津の魂があります(キリッ」と暢気なことを言うておる。孤独のグルメな父ちゃんも苦渋に満ちた顔で「ご家命に従うのみ」と思考は硬直。薩摩や長州の肩を持つわけじゃないが、会津には奔放で発想や行動力がなかった。

次週はいよいよ鳥羽伏見。誤算どころではないことを思い知る回である。

以下プチツッコミ
・ モニカ西郷が「短刀一本」のセリフ言う時にドヤ顔ワロタ。
・ 小御所会議で明治天皇の影薄杉。
・ 一般人が「朝廷」なんて言葉使うかつーの。考証の甘さに激しく萎えた。
・ 獅童官兵衛が毎度毎度激おこして廊下をドスドスする演出飽きた。
・ 朝議の欠席を告げる孝太郎に小物感が充満してたのがヨカッタ。

1 note Tags: yae column taiga nhk koizumi

May 18 '13

正義と真実の人

世の中には違法とまではいかなくとも、社会通念上の職業倫理に抵触しているのでは?と思えるような事例が山のようにある。山のようにあるからといって、それらが看過されていいはずもなく、公正な態度こそを是とせずして何の道理があろうか。ならぬものはならぬのである。

わたくしの友人の話をしよう。

彼女は正義と真実の人である。日本国憲法や法律条例とそれらに裏打ちされた「道理」、もしくは、自然科学の法則やそれによって「真理」とみなされるものを第一義としている。だからと言って杓子定規で融通の利かない人物でもなければ、人間味の薄いイヤな奴であろうはずもない。ただ、「まあいいじゃん、それぐらい」と不正を見逃したり、「メンドクサイことに巻き込まれたくない」と口をつぐんだり、そーゆーことは絶対にやらないタイプの人間なのだ。

彼女にとっては自分自身さえもジャッジの対象で、過去にあったじぶんの失態や黒歴史を客観的に晒して分析したりもする。これは相当勇気のいる行為だ。デモデモダッテの見苦しいエクスキューズがどこにも見当たらないのはアッパレである。

もちろん、彼女みたいな生き方は窮屈で息苦しい側面も大いにあるだろう。世の中にはやり過ごした方が楽なことはいくらでもあるし、正直なところ地位や財産をうっちゃってまでやらずともよかろうと思う。わざわざ矢面に立つなんてアホくさいじゃん。

それでも自らの信じる道を進む彼女には尊敬の念を禁じ得ない。

彼女の正義と真実の人っぷりは、桑原茂一もビックリなのである。不正に負けるな。権力に屈するな。薄汚い連中とは袂を分かて。精一杯のエールを送る。

わたくしの友人はこんなヤツである。 → 昭和シェル石油「マイレッジマラソン」CM

3 notes Tags: Snakemanshow column ginza zagin

May 18 '13

昼下がりの住宅地をトボトボ歩いておったら、地面にしゃがみ込んでるガキンチョ2人にソーグーした。新品のランドセルに新品の校帽。黄色い交通安全のワッペンがまぶしい1年生である。通り過ぎようかとも思ったけれど、一応立ち止まってみた。んでガキンチョたちに尋ねてみた。

「何してんの?」
「これなに?セミ?」

前置きなしにいきなり本題に入れるのがガキンチョのすばらしいところだ。坊主たちは地面でゴニョゴニョ動いている虫を指さして、わたくしに尋ねてきた。

セミなのかなあ?コガネムシ?カブトムシ?でもセミには早いような気がするし、カブトムシの好むクヌギやシイの木は周りに生えていない。即答できないじぶんがもどかしい!雑草だけでなく昆虫の勉強もしなくては!そんな思いをグルグルさせつつ、虫を手に取るとガキンチョがビビってこう叫んだ。

「スゲー!触れるの?」

おまいらナニ言ってんの!虫も触れないでなにが小学生だよ!小学生は虫を触るのがシゴトだろ!ちうか、カワイイじゃんこの虫!

とまあ大人の余裕ぶっこきつつ、虫をアスファルトの地面から草むらに移動させた。このままじゃ鳥に食われちゃうからね。そうこうしているうちにガキンチョがわらわらと集まってきて、わたくしはニワカに質問攻めに遭う。しゃあない。クッソガキどもめ!

そゆわけで、みなさんに聞きたいんだけどコレ何?おせーて。

image

6 notes Tags: edu column science

May 16 '13

マザコンに関する一考察

母親と息子の関係において、過干渉や過保護がいわゆるマザコンと言われて久しいが、果たして真相はそれだけだろうか。

たしかに小説やドラマで描かれるマザコン(和製英語)という題材はそのとおりだ。息子をいつまでたっても子ども扱いして、自立の妨げとなっている。衣食住はもとより、進路や恋愛にまで口を出してくるヒステリックな母親という構図がそれだ。

そんな分かりやすいダメ親子ではなく、理想的な仲良し家族の中にこそ深刻なマザコンが潜んでいるという事例を思いのほかたくさん見てきた。母親は高学歴でキャリア形成した立派な職業人。教育に関しても節度のある熱心さで、学校運営にも協力的。いわゆる理想的なお母さんである場合が多い。まさか子どもをスポイルしているとは本人も周囲も気が付かないようなパターンだ。

それぞれの事例に共通しているのは、母親が前向きにがんばっているということだ。がんばりすぎている、と言ってもいいだろう。女性が社会の中で子育てしながら仕事をしていく大変さはもちろん理解できるのだが、何もかもを完璧にこなそうとしている姿には少々圧倒されてしまうことがある。外から眺める分には熱心なお母さんだけど、その熱心さが静かな暴力装置として起動するときもあるのだ。

また、マザコンというのは母親と息子における関係不全だけではない。性別を問わず、母親の完璧さが子どもをじわじわと追いつめることがある。母親は子どもには決して完璧さを求めない。ただひたすら自分の仕事や趣味や子育てに前向きにがんばるだけだ。悪いことではないし、むしろ立派な行為なのだ。

そのさじ加減だ。

書店に平積みされた自己啓発本のようにがんばる母親。家族が円満で仲良しであることを是とする母親。子どもの友だちや恋人とも仲良くする母親。仕事も教養も美容も家事も近所付き合いもパーフェクトな母親。そうであろうとすればするほど、緩やかに音も立てずに何かが壊れていくのだ。砂楼のように。

完璧な母親は恐れているのだ。わが子に「うるさいババァ!」と怒鳴られることを。

4 notes Tags: edu column

May 15 '13

この花なあに?

わたくしは植物に明るくない。

学校の敷地内に見られるごく一般的な樹木の名前ぐらいしか知らない。ソメイヨシノ、ツツジ、フジ、イチョウ、サルスベリ、モミジ、ヒイラギ、クロマツ、キンモクセイ、クスノキ、などである。花壇の草花も教科書レベルのものならなんとか分かる。チューリツプ、パンジー、ヒヤシンス、クロッカス、コスモス、サルビア、といったところか。これらはすべて、じぶんが子どもの時の知識に基づいている。

小学校の樹木にはその名前を表す札がかけられ、花壇にも花の名前が表示されていた。知らず知らずのうちに覚えていたわけだ。それ以外の草花の名前になるとお手上げだ。

そんなわたくしに生徒たちが花の名前を訪ねてきた。誰も植えていないのに、いつの間にか大量発生した数種類の植物があるのだ。一体なんなんだ?これ。

手っ取り早く Google 画像検索してみたが、コレというものにヒットしない。そもそも基礎知識がないので、ナニ科の植物なのかすら分からん。一計を案じたわたくしは、花の画像をとある友人に送り「ごめん、この植物の名前教えて!」と安易な方法でソリューションを図るのであった。ズルい女だ。

さて、この友人であるがタダモノではない。わたくしの妹分みたいな存在で、かれこれ10年以来の知己である。テキストサイトを始めた頃からのネット仲間で、現在は某国立大学の植物スペシャリスト(主にフィールドワーク)だ。そんな子に尋ねるなんて卑怯なのは十分承知しているが、ここはもうごめんなさい。

彼女は簡単なメールのやり取りですべての植物の名前のみならず共通する性質まできちんと説明し、われわれに学ぶ余地を残してくれた。好意に甘え、分布や形態の詳細については生徒に調べさせることにした。

image

フレンチラベンダー
シソ科
別名ストエカスラベンダー

image

ムラサキツメクサ
マメ科

image

ヒメツルソバ
タデ科

いずれも帰化植物で、すっかり日本の風土になじんでいる。外来種なので繁殖力が強いと教示してもらった。ありがとう。

わたくしも苦手だなんだと逃げ口上せずに、身近な植物について学ぼうと今更ながらに思った。学ぶ機会を与えてくれたイトエちゃんありがとう。また飲みいこね。

人生にはまだまだ学ぶべきことが山のようにある。

10 notes Tags: flower plants column edu

May 12 '13

八重の桜 第18回 「尚之助との旅」

第18回あらすじ
薩摩の動きが怪しいよ

だってモニカの弟がポイズンなんだもん

小堺岩倉も怪しいよ、怪しすぎるよ

だが一番怪しいのは小泉慶喜様だな

ワインとカステラ

華麗にリバース

八重とその影の薄いダンナがラブラブ偵察旅行しようと、ダンナがニート脱出ホームパーティーしようと、そんなほんわかエピソードなんて一瞬で吹き飛ばす破壊神だね、孝太郎。

容保を前に大政奉還の一大決意を語り始めるケイキ様。なんちうか、2時間ドラマの終盤でペラペラと完全犯罪自分語りをしちゃう二枚目悪役風情を漂わせている。どうせこのまま自爆するんだろ!とツッ込ませるサービス精神。伊達に劇場型内閣総理の血を受け継いではいない。

「大政を奉還する」

そんな一大事をいともアッサリと口にする慶喜。手にはワインのグラス。唐突なおフランス語で「シャンテ(乾杯)」と言っちゃうバカ貴族っぷりに、言葉を失う容保。この数年間というもの、おまいのせいでオレは散々な目に遭ってきたんだよ!京都守護職なんて貧乏クジひかされて、スケープゴードを押しつけられて、薩長の目の敵にされて、国許にも返してもらえなくて……。オレの人生ムチャクチャだろ。なのになんでコイツはしゃあしゃあと昼間っから酒なんか飲んでるんだ。

そんな気持ちを額の青筋で表現している容保を尻目に、今度はカステラを食い始める慶喜。まさか、コレって「龍馬伝」の海援隊が長崎で焼いていたあのカステイラ?というツッコミを期待しているのかしらんが、慶喜はドヤ顔でこう続けた。

「大政を奉還すれば、幕府が討たれるいわれなどもうない。朝廷には人材も兵力もない。政権を返されたとて何もできぬ。しばらくは従来通りわれわれが国を動かす。その間に手を打てばよいのだ(キリッ」

清々しいほどのご都合主義だが、この男がカステラ食いながら語りだすと妙な説得力がある。というか、これを論破するだけの弁舌や政治的手腕を持ち合わせないのが情けない容保その人だ。ひたすら「ぐぬぬ」の表情をし、ずっと慶喜のターンをやり過ごさないとならない。

調子にのった慶喜はワインでカステラを胃に流し込むのだが、そこで異変が起こった!突然顔色を変え、縁側にすっ飛んで行き、庭先にゲエゲエ吐きはじめたのだ。なんというウルトラ超展開。もう大政奉還や徳川家の末路なんかより、孝太郎の胃の調子のほうが俄然心配になってくるではないか。

ここで大胆推理してみよう。なぜ慶喜は華麗にリバースしたのか?

1. 日頃のストレスがたたって、急性胃腸炎になっていた。

2. 長崎から取り寄せたカステラの消費期限が過ぎていた。

3. 体調悪いと見せかけて、容保を黙らせるための猿芝居だった。

4. 妊娠していた。

とにかく、いきなりゲロしちゃう慶喜に容保もドン引きして、大政奉還をねじ込むことに成功した慶喜。ここにも父純一郎の影響が色濃く出ている。

この演出は、森喜朗と衆議院解散について会談する際、シンハービールとチーズを用意したという有名なエピソードを見事に踏襲している。森は解散回避を説得しようとしたが、それをつっぱねた小泉。当初は「干からびたチーズ」などと揶揄されたが、じつはミモレットという24か月熟成させたフランスの高級チーズだったことが後に衆目の知るところとなった。2005年、小泉劇場ど真ん中の出来事だ。

8年前のことを鮮やかに思い出させる芝居をしてくれた孝太郎には、惜しみない賛辞を送りたい。

2 notes Tags: yae koizumi nhk taiga column

May 10 '13

映画とわたくし

わたくしは東宝という映画配給会社に少なからずシンパシーを感じている。その理由をズバリ言うと、大学時代に恋人だった人がそこに就職したからだ。

その人(平野さん:仮名)は2歳違いで1学年上の先輩。国立高専の電気電子工学科から文学部にやってきた一風変わった経歴の持ち主だった。入学してすぐに新歓してくれた学部の先輩たちの一人で、ひょんなことからお付き合いすることになったのだが、以来平野さんが卒業して上京するまで、ほぼ3年間いつも一緒だった。

なぜ、平野さんが東宝に入ったのかいまだにギモンである。そりゃあ文学部だし映画や演劇にキョーミぐらいあっただろう。しかし人並み外れた映画キチガイだったわけでもないし、当然のことながらエリートくんでもなかった。麻雀とバイトに明け暮れ、単位不足で今にも留年しそうなどこにでもいる文学部の学生だった。思えば、平野さんに限らず文学部の学生にロクなのいなかった。当時のわたくしは平野さんがたまたま運が良くて東宝に採用されたんだと思っていた。そしてたぶんそうだったのだろう。

あとで本人から聞いたのだけど、そこそこ見てくれがよく、映画以外の知識が豊富だったのが採用の理由だったらしい。社員がスクリーンや舞台に出ることもあるし、裏方の技術系の仕事こそ重要だからとのこと。なるほどね。映画や演劇といった文化を提供するためには当然大量の資金も必要だから、経済や法律の知識も必要なのだと。

そんなのちょっと考えれば当たり前のことなのかもしれないけど、世間知らずの大学生だったわたくしにはとても新鮮で衝撃だった。平野さんが卒業して1年後には2人の関係は自然消滅したが、最後にいいことを教えてもらったと思っている。

つまりだ。シゴトというのはその対象がやみくもに好きなだけではどうしようもなく、一見関係なさそうな知識や技術こそが大切で、産業は様々な要因で構成されているということだ。じぶんが好きでも得意でもない分野を学ぶことの意義はそこにあり、職業を文系理系にスッパリ切り分けることのほうが危険だということだ。

わたくしは教育という分野の職業に就いたが、それ以外のことにできるだけ目を向け、今も教育馬鹿にだけはなるまいとしている所以はそこにある。

余談だが、平野さんとの最後のデートの待ち合わせ場所は有楽町のマリオン前だった。結局のところ、映画がとりもった仲だったかもしれない。

15 notes Tags: cinema column edu

May 9 '13

最上階に引っ越して

引っ越してそろそろ3か月経つ。

最上階の角部屋という立地は、想像以上に風の影響を受けやすいことが分かった。南東ぐるっと三方にベランダがあるのはいいけれど、風の強い日は絶対に洗濯物を干せない。地震の揺れも、低層階に住んでいた時とは比べものにならないほど体感するようになった。

結露問題は気温の上昇とともにひと段落した。雨の日に出窓が曇ることはあるけれど、以前よりはかなり改善した。冬になればまた大変になるかもしれない。

日当たりだけは文句なしによい。暖房が必要だったのは2月までで、今は部屋の中で下着姿でも全く寒くない。全室に窓があり、明るさも換気も十分である。東向きなので西日も然程気にならない。

角部屋の利点は何と言っても静かなことだ。同じ階に3世帯しかなく、お隣さんは引っ越し時に挨拶してから一度も顔を見てない。近隣の生活音は皆無で、ポーチ扉の奥に玄関があるため、ドア前の通路を歩く人すらいない。当然、駐車場の音や話し声も聞こえない。

部屋からの眺望にも満足している。江の島も富士山もキレイに見渡せる。白い雪をまとった早朝の富士山もいいし、日没時に美しくシルエットが浮かび上がる富士山もすばらしい。こればっかりは毎日見ても飽きない。

こんな感じで過ごしておる。残念ながらペットは飼っていない。あとは、理事会役員に当たらないように祈るだけだ。

3 notes Tags: column house moving

May 8 '13

ラーメン評論家

本谷亜紀とかいう美人ラーメン評論家先生がネット内外で話題らしい。

面識はないけれど、Facebookで彼女の記事がよく流れてくる。プロフィール写真はプロが撮影したバッチリフォトジェニックなのだが、本人が携帯から投稿したと思われるラーメンの画像はビックリするほどピンボケで、お世辞にも美味しそうとは言えぬ。しかしながら「いいね!」がたくさんついているあたり、彼女の人気者ぶりがうかがえる。

ブログも見たけど、ラーメンではなく彼女自身が主役の記事構成で、文章はシロートのそれと変わらぬクオリティ。こんなタレントみたいな売り出し方してるのに、自身の肩書を評論家って名乗ってるのだから、ケッコウ図太い神経の持ち主なのかもしれない。

炎上した経緯は、定休日なのに店に足を運び、「理由なきお休みは人を悲しくさせます。。」と勘違いの上から目線ツイートをしちゃったことらしい。お粗末と言えばお粗末だけど、チヤホヤするときと叩くときの落差が激しいのは、メディアの得意技だから仕方ない。

わたくしの所感は以下の2点である。

1. 美人とか女子とかの切り口で職業を語るな

評論という仕事は地道な取材、文献の研究、データの分析、論文の執筆という根気のいる作業の蓄積だ。美人であることよりも、写真や文章のスキルが重要なのは言うまでもない。評論家なのにタレントみたいな手法で金儲けしようとした業界の功罪は大きい。

2. そもそもラーメン評論家とは

素人のグルメブロガーとプロのフードライターの境界が曖昧になってきた。ラーメンの写真を撮って味の感想を書いた記事がネットにはあふれかえっている。開高健や池波正太郎のような読ませるグルメはもうどこにもいない。評論とは何が目的なのだろう。新店や新メニューを食べ歩いて紹介する行為により、雑誌の売り上げを伸ばしたりテレビの視聴率を上げることが目的なのか。何が目的で評論しているのか、正直わたくしにはよく分からない。

この記事を書いていて、夜中に無性にラーメンが食べたくなったということは特にない。夜中のラーメンは危険である。

8 notes Tags: ramen noodles column Facebook

May 7 '13

1987年

押入れに武者人形があったので、久しぶりに飾ることにした。購入したのは20年ぐらい前じゃなかったろうか。もちろんわたくしが買ったのではなく、親から譲り受けたものである。

image

偕保という人形作家の手によるものらしい。どんな作家だろうかとググってみたら、同じものがオークションに出品されていたので驚いた。不要だから出品したんだろうけど、中古の人形なんて売れるんだろうか。はなはだギモンである。

人形を押入れのダンボールから出したとき、黄色く変色した新聞紙が混じっていた。日付をみると、なんと1987年7月8日とある。朝日新聞の九州版だ。

image

ミニスパコンの製造 米社、横河電機に委託

環太平洋構想 ASEAN側は警戒

インド軍撤退 深まる対立

28年前といえば丁度バブルで地価や株価がうなぎ上り。銀座で1坪1億などと言われていた狂乱の時代だ。NTT株が上場し、マイケルジャクソンが後楽園でコンサート、竹下内閣が発足した年だ。大河ドラマは「独眼竜政宗」で決まりだ。

イッキに「バブルへGO!! 」の気分に浸りつつ、MCハマーを聞くわたくしであった。

U Can’t Touch This !

ごめん、よくみたら1989年だった。まいいか。

7 notes Tags: column newspaper 1987

May 4 '13

八重の桜 第17回 「長崎からの贈り物」

視聴率が低迷しているらしいが、それは仕方ないな。そのまえにあらすじいこか。

第17回あらすじ
孝明天皇崩御

容保かつてない動揺

そのころ覚馬は長崎で銃の買い付け

容保の養子も元服だし、さてそろそろ……

その帰国ちょっと待ったーーー!

なんで?帰国していいゆーたやん!

このまま京を放り出すの?無責任じゃね?

くぁwせdrftgyふじこ!

まさに、孝太郎おまいがゆーな!の回だった。にこやかに元服の烏帽子親を務めたかと思うと、容保の帰国に待ったをかける。反論されると、「会津殿は京を放り出されるのか?」「われらを厚くご信任くださった先帝に対しあまりに不忠義ではないか!」とトンデモ論法で攻め立てるケイキ様。理不尽なことを言って相手を困らせているときの孝太郎は目がキラキラして、じつに楽しそうだ。かつてこんな生き生きとしたケイキ像を描いた作品があったろうか。

思い起こせば、2008年の「篤姫」では慶喜を平岳大ちう役者が演じていた。あの時は、頭は切れるけどつかみどころのない根暗くんってキャラ設定だったけか。どちらかつーと消極的な人物像だった。

それに比べて今回の小泉慶喜。口がうまい。調子がいい。態度がコロコロかわる。シラッと前言撤回する。非情。プライドだけはやたらと高い。そんなイヤーな人格を小気味よく演じている。真紫の直垂と烏帽子がすっげえ似合う。まさにハマリ役。

この場面が見れただけでわたくしは満足。八重の薙刀稽古にはキョーミない。

つまりだ、主人公とそれをとりまく物語に魅力のない大河で視聴率はとれない。ここ最近でいちばん魅力的だった主人公は前述の「篤姫」だろうか。宮崎あおいと篤姫の人物像と幕末ストーリーが人々の視聴者を巧みにとらえたと言えよう。

会津の視点はいいけれど、八重を主人公にしたのがダメだったな。

Tags: yae column nhk taiga

Apr 29 '13

日曜日の過ごし方

4月に入って、日曜日の過ごし方が少し変化した。

今までは
14:00 山下達郎のサンデーソングブック(TOKYO FM)
15:00 BARAKAN BEAT(Inter FM)
20:00 大河ドラマ(NHK)

だったのが

14:00 山下達郎のサンデーソングブック(TOKYO FM)
18:30  プロレスの星アステカイザー(TOKYO MX)
20:00 高橋幸宏のEveryday Music(Inter FM)
      大河ドラマは録画
22:00 Bob Dylan’s Theme Time Radio Hour (Inter FM)
23:30 進撃の巨人(TOKYO MX)

って、ラジオとアニメが増えただけじゃん!

ユキヒロがDJするのってオールナイトニッポン以来なのかな。ふいんきが昔キョージュのやってたサンストみたいでなかなかよろしいかと。あんなボソボソ声じゃないけどね。

3 notes Tags: yukihiro radio column tv taiga interfm dj